2018年クィア理論入門公開連続講座

クィアという言葉は聞いたことがある、ジェンダーやセクシュアリティをめぐる議論に興味がある、もう少し詳しく知りたいけれども入り口が見つからない。

そういう方たちに向けたクィア理論入門公開連続講座、ついに9年目です。

今年の講座のテーマは、「トランスジェンダー理論」です。セクシュアリティという問題系とジェンダーという問題系とを交錯させつつクィア理論が登場した90年代、それと同時に/その主要な一部として/そして時にそれと衝突しつつ、トランスジェンダー理論もまた明確に形づくられていきます。ゲイやレズビアン、あるいはフェミニストの運動と同時に/その主要な一部として/そして時にそれと衝突しつつトランスの人々の運動が展開されてきた、その歴史を踏まえながら。クィア理論と交錯しつつ独自の問題を切り開いた初期のトランス理論から出発し、国境をこえた医療アクセスが(特定の経済的裏付けを条件として)ますます容易になりつつある現代のトランスをめぐる状況までを、考えてみたいと思います。

皆様の御参加をお待ち申し上げます。

(クィア理論入門公開連続講座の概要と過去の公開講座のテーマとについては、こちらを御覧下さい。)

トランスジェンダー理論—クィア理論の(悪魔の?)双子

講師:山田秀頌(東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程)

日時:2018年10月24日〜2019年1月09日 水曜日 19:30〜21:00 (参加費、事前申込不要)

場所:東京大学駒場キャンパス18号館4Fコラボレーションルーム1

対象:10代後半以上

10/24 イントロダクション:フェミニズム、クィア、トランスの緊張関係

11/07 トランスセクシュアリティの成立とフェミニズム:言説的権力としての精神医学

11/21 トランスジェンダー運動の台頭とクィア理論:ジェンダー二元論の脱構築と医療批判

12/12 トランスセクシュアルのクィア/トランスジェンダー批判:物質としての身体を巡って

12/26 権利主体としてのトランスジェンダーとネーション

01/09 国境を越えるトランスの冒険:日本におけるGID医療・法とその陰画

今年度のポスター。PDF版はこちらです→ 2018年度公開講座ポスター

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